スーパーフードは、健康や美容に効果的だということで知られていますが、今までの食事にプラスして手軽に取り入れられるところも魅力の1つです。

その中でも、「マキベリー」は、特に豊富なポリフェノールを含み、高い抗酸化力を持つスーパーフードとして注目されています。

どれほど豊富かというと、なんと、マキベリーに含まれるアントシアニン(ポリフェノールの一種)含有量は、アサイーの数倍ブルーベリーの10倍以上

アントシアニンには、抗酸化作用による美容効果だけでなく、血管を強くして眼精疲労を緩和する効果もあるため、デスクワークなどで目をよく使うひとにとっては“アイケア”としての摂取もおすすめです。

今回は、スーパーフードの「マキベリー」の具体的な美容効果、選び方や摂取量、おすすめの食べ方についてご紹介します。

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スーパーフード「マキベリー」とは

パタゴニア地方
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マキベリー(学名:Aristotelia chilensis)」とは、南米大陸の西南部のチリ・パタゴニア地方の奥地のみに自生するホルトノキ科の植物の果実です。

抗酸化力が非常に高いことで知られるスーパーフードで、マキベリーが成る木、マキは「聖なる木」とも呼ばれています。

かつて、マプチェ族(チリ・アルゼンチンの先住民族)の戦士たちは、マキベリーでジュースや発酵酒を造って飲み、インカ人やスペイン人による侵略に抵抗して戦ったといわれています。

マキベリーは、戦士たちのスタミナ飲料として消費されるほか、表皮は天然色素として、実や葉の部分は、下痢止めや抗炎症剤、解熱剤などの民間薬として服用されることもあったそうです。

このような歴史から、マキベリーは何世紀にも渡り、人々の健康を守ってきたことが分かります。

マキベリーの特徴

野生マキベリー
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ラズベリーとブルーベリーの中間ぐらいの酸味と甘い香りが特徴的で、クセが少ないため、スーパーフード初心者も比較的トライしやすいのではないかなと思います。

パタゴニア地方の大自然の環境で自生する稀少な果実であることから、人工栽培が難しく、現在もなお、野生の果実を手摘みで収穫しています。

日本国内で入手できるマキベリーはパウダー状になったものが多いですが、原産地のチリではフレッシュジュースやジャム、ワインの材料として使われています。

マキベリーの選び方

日本国内でフレッシュなマキベリーの実を入手することは未だ難しいため、チリ産のパウダー状のものを選ぶことをおすすめします。

選び方のポイントは3つ!

  • 実を種ごとフリーズドライしたパウダー状のもの
  • 100%オーガニックであり、認証マークが記載されていること
  • 信頼できるメーカーやショップの商品であること

どのスーパーフードを選ぶときにも共通しますが、本来の効能効果に期待するなら、品質の高いものを選ぶことが重要です。

コスメキッチン
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最近は、ナチュラルフードやハーブティー等を取り扱うスーパーマーケットやコスメショップでもスーパーフードを見かけますが、お近くに取扱い店舗がない場合、通販での購入がお手軽です(通販の方が安価の場合もあります)!

例えば、以下のオンラインショップで100%オーガニックのスーパーフードを購入することができます。ブランドやショップによって、ポリシーに違いがあるので、それぞれのこだわりなどをご覧いただき、信頼できるところで購入されるのが良いと思います。

  • サンフード・スーパーフーズ
    本社は米国カリフォルニア州。有機JAS認証取得&米USDAオーガニック認証取得で、品質にこだわる世界的ブランド。
  • LIVING LIFE MARKETPLACE
    沖縄県中頭郡にカフェ併設のショップを構える、JAS認定基準有機農産物加工食品輸入・小分け業者認定のナチュラルフード販売店。
    伊勢丹新宿店ビューティアポセカリーでの取扱いあり。
  • 生活の木
    本社は東京。全国各地に店舗を展開し、有機JAS認証取得のスーパーフードの他、アロマやハーブを豊富に取り扱うブランド。

スーパーフード「マキベリー」の美容効果とその理由

マキベリーには、先述のとおりアイケア効果があるほか、血糖値上昇の抑制、血液中のコレステロールの酸化を防ぐ働きにより、動脈硬化、心臓病、脳卒中といった病気の予防にも役立ちます。

美容面においては、ポリフェノールなどの成分が豊富で、活性酸素を取り除く作用(抗酸化作用)があることから、老化予防や美肌効果など、エイジングケアにも期待することができます。

マキベリーが美容に良い理由①最強の抗酸化力

マキベリーは、現存するスーパーフードの中で最高レベルのORAC(オーラック)値を誇り、例えば、スーパーフードの1つであるアサイーの1.7倍に相当するといわれています。

ORACとは、「Oxygen Radical Absorbance Capacity」の略称で、アメリカの農務省で開発された抗酸化力評価法によって活性酸素吸収能力を具体的に示す数値をいいます。

つまり、マキベリーには、とても強力な抗酸化作用があるということです。

マキベリーが美容に良い理由②アサイーを超えるポリフェノール

先述のとおり、ポリフェノールに関しては、アサイーやブルーベリーを遥かに上回る含有量です。

特に、注目すべき成分は、アントシアニジン(アントシアニンに結合している糖や有機酸を除いた成分)の一種であるデルフィニジン類

デルフィニジンは、天然の抗酸化物質の1つで、アサイーやブルーベリーをはじめ、クランベリー、ゴジベリー、ザクロなど、美容をサポートする数々の果実でさえも、マキベリーの抗酸化力には及びません。

マキベリーが美容に良い理由②ビタミンやミネラルも豊富

マキベリーには、ポリフェノールの他、ビタミンC、カルシウム、鉄分、カリウムなども豊富に含まれています。

ビタミンCは、紫外線による皮膚のダメージにも有効的に働きかけることから、肌のターンオーバーを正常に整え、美肌へと導いてくれます。

なお、スーパーフード「マカ」の記事でもご紹介したとおり、カルシウムも肌のターンオーバーにとても重要なミネラルです。

カリウムや鉄分などのミネラルには、むくみ改善や貧血予防などの効果があり、さらに、マキベリーには食物繊維も含まれているので、便秘解消にも効果的!

このように、女性にとって嬉しい美容成分がギュッと凝縮されていることから、マキベリーは「スーパーフルーツ界の女王」とも称されています。

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スーパーフード「マキベリー」の摂取量

小さじ1から大さじ1/2程度の少量を、数回に分けて摂ることをおすすめします。

ポリフェノールは水溶性のため、体内に留めておくことができないからです。

例えば、

  • 朝食時+おやつの時間帯
  • 朝食時+夕食時

・・など、数回に分けて用いることで、効率よく栄養を摂ることができます。

スーパーフード「マキベリー」の食べ方

マキベリーパウダー
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ここでは、サンフード社の『オーガニック・マキベリーパウダー』を用いた、マキベリーの美味しい食べ方をご紹介します。

程よい酸味と甘さがあり、クセの少ないスーパーフードなので、ヨーグルトにはもちろんドレッシングやソースに混ぜ合わせても美味しくいただけます。

ただし、マキベリーの栄養成分は熱に弱いため、加熱処理しないよう注意しましょう。

料理にマキベリーパウダーを混ぜ合わせるときは、粗熱をしっかり取ってから。熱が加わると、せっかくの成分が壊れてしまいます。

注意!マキベリーの成分は熱に弱いため加熱処理しないこと

マキベリー簡単レシピ①桃×マキベリーのスムージー

今が旬、桃を使ったマキベリー入りスムージーをご紹介します。

【材料:2人分】

  • マキベリーパウダー・・・大さじ1
  • 白桃・・・1/2個
  • 冷凍ミックスベリー・・・60g
  • レモン汁・・・小さじ2
  • プレーンヨーグルト・・・80g
  • 無調整豆乳・・・100ml
  • マヌカハニー・・・大さじ1/2(お好みで調整)
  • 氷・・・40g

<作り方>

  1. 白桃は皮をむき、種を取って一口大程度のサイズにカットし、ミキサーにかける。
  2. その他の材料を全てミキサーに入れ、なめらかになるまで攪拌(かくはん)する。
  3. グラスに注ぎ、完成。

※事前に、皮をむいて種を取り除いた白桃をカットして冷凍しておくと、氷いらずです。
※豆乳の味が苦手な場合は、牛乳やアーモンドミルクでもOK!
※マヌカハニー以外の蜂蜜やシロップでもOK!

マキベリー簡単レシピ②バナナ×マキベリーのスムージー

一年中お手軽に購入できるバナナもマキベリーとの相性が良く、おすすめです。

【材料:2人分】

  • マキベリーパウダー・・・大さじ1
  • レッドマカパウダー・・・小さじ1
  • 冷凍バナナ・・・1本
  • 無調整豆乳・・・200~300ml
  • マヌカハニー・・・小さじ1(お好みで調整)
  • カカオニブ・・・10gぐらい

<作り方>

  1. 事前にバナナは皮をむき、1cm幅にスライスして冷凍しておく。
  2. カカオニブ以外の全ての材料をミキサーに入れ、なめらかになるまで攪拌(かくはん)する。
  3. カカオニブを加えたら、数秒間だけ攪拌する。グラスに注ぎ、完成。

※桃のスムージー同様、豆乳は牛乳やアーモンドミルクでも◎、甘さはマヌカハニー以外の蜂蜜やシロップで調整してもOKです。
※カカオニブは食感を少し残すのがポイント!

マキベリー簡単レシピ③バルサミコ酢×マキベリーのソース

【材料:作りやすい分量】

  • マキベリーパウダー・・・大さじ1
  • バルサミコ酢・・・大さじ1
  • 醤油・・・大さじ1
  • みりん・・・大さじ1
  • 黒胡椒・・・少々

<作り方>

  1. マキベリーパウダー以外の材料をフライパンに入れ、とろみが出てくるまで弱火でじっくり加熱する。
  2. とろみがついたら器に移し、しっかりと粗熱をとる。
  3. マキベリーパウダーをよく混ぜ合わせたらソースの完成。鶏肉や豚肉のグリルなどに。

※マキベリーパウダーに熱が加わらないようご注意ください。

最後に

以上、スーパーフードの中でも特に高い抗酸化力を持つ「マキベリー」の美容成分や、摂取する際の注意点、おすすめのレシピなどをご紹介しました。

本記事ではミキサーやフライパンを用いるレシピを取り上げましたが、ヨーグルトにスプーン1杯のマキベリーパウダーをサッと振りかけるだけなら、より簡単に摂取することができます。

美肌づくりや老化予防などのエイジングケアのほか、アイケアとしても気軽にお試しください。

また、スーパーフードは、即効性のあるものではないため、日々継続することが大切ですが、毎日欠かさず摂らなければ・・と義務付けるのではなく、「あ、この料理に合うかも」とか「今日はちょっと疲れたなぁ」とか、ご自身の気分に合わせて、楽しみながら取り入れてみてくださいね。

ご参考になれば幸いです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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