一生懸命ダイエットしてもなかなか痩せない人もいれば、たくさん食べているのに太らない人もいます。
そんな「太りやすい体質」「太りにくい体質」に腸内フローラが関係しているらしいのです。
腸内フローラとは私たちの腸の中に常にいる腸内細菌のことです。
腸内フローラの中に「デブ菌」と呼ばれるもの、「痩せ菌」と呼ばれるものが存在して、私たちの体に影響を及ぼしています。
「デブ菌」を減らし、「痩せ菌」を増やす生活を心がけて、太りにくい体質を手に入れましょう。
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目次
瘦せ型の人に多い「痩せ菌」って何?
2006年、科学雑誌「Natuer」にワシントン大学のジェフリー・ゴートン博士のある研究結果が取り上げられ話題になりました。その研究結果というのは「腸内フローラが肥満に関係する」というものでした。
ジェフリー・ゴードン博士は、太っているマウスと痩せているマウスの腸内フローラを調べました。すると痩せているマウスの腸内フローラにはある「菌」が多いことが判明したのです。そして、それは人間も同様の結果でした。
そして2013年、このジェフリー・ゴードン博士の発表を踏まえて、ワシントン大学のヴァネッサ・リドーラ博士らによる実験が行われました。
その実験とは、太った人の腸内細菌を移植すると同じように太るのか、というもので条件を同じにするために双子で太っている人と痩せている人からそれぞれ腸内細菌を採取し、マウスに移植したところ太った人から腸内細菌を移植されたマウスは同じように体重増加と脂肪の蓄積がみられたということです。
この腸内フローラの違いはいったいどんなものなのでしょうか?
次に「痩せ菌」「デブ菌」と呼ばれる腸内フローラについて説明します。
腸内フローラ、「痩せ菌」と「デブ菌」
私たちの腸内には約100兆個の細菌がいるといわれています。
その種類は約300種類ともいわれ、いくつかの種類に分けることができます「ファーミキューテス群」「バクテロイデス群」「アクチノバクテリア群」「プロテオバクテリア群」という4つのものです。
肥満のマウスには「ファーミキューテス群」、痩せているマウスには「バクテロイデス群」の菌が多い事がわかりました。
このため「ファーミキューテス群」の腸内フローラを「デブ菌」、「バクテロイデス群」の腸内フローラを「痩せ菌」と呼ぶようになりました。
「ファーミキューテス群」の菌の役割は「体内に栄養素やエネルギーをため込むこと」、遠い過去の時代、人類が生存するための栄養確保がとても困難だったころに活躍したともいわれていますが、現代の飽食の時代にはこの菌が多すぎると「肥満」という問題を引き起こしてしまいます。
もうひとつの「バクテロイデス群」の菌の働きは「血中の脂肪が脂肪細胞に吸収されるのを抑制し、筋肉に取り込ませて燃焼させやすくする」というものです。
腸内フローラの「デブ菌」を減らし、「痩せ菌」を増やすことが「肥満」の予防やその他の「成人病」の予防、スリムな体の維持にもとても重要なことだとわかります。
デブ菌の減らし方
では「デブ菌」を減らす方法はあるのでしょうか?
腸内フローラには「善玉菌」と「悪玉菌」がいることはよく知られていますが、もうひとつ「日和見菌」という菌が存在します。
この「日和見菌」は生活習慣や体調の変化によって、良い働きをしたり悪い働きをしたりする「変化する菌」のことです。
「デブ菌」と「痩せ菌」はこの「日和見菌」が変化したもので、もともとはどちらの菌になるのかは決定していません。日々の食事などによって「デブ菌」になったり、「痩せ菌」になったりしているのです。
「デブ菌」を減らすためには2つの大事なポイントがあります。ひとつは「脂肪分を摂りすぎないこと」、もうひとつは「空腹の時間を作ること」です。
「デブ菌」は脂肪分が大好き、脂肪を多く摂取すると「デブ菌」は元気になり、余分に摂りすぎたエネルギーを蓄積してしまいます。
そして、善玉菌を増やし「日和見菌」が良い働きをするように空腹の時間を作り、腸の働きを活発にすることも重要なことです。
「デブ菌」を減らすには⓵脂肪分の多い食事を控えること、⓶空腹の時間帯を作ること、の2つに注意することが必要です。
そしてもう一つ、次にお話するように「痩せ菌」を増やすことによって「デブ菌」の悪い働きを抑えることです。
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痩せ菌の増やし方
腸内フローラの「痩せ菌」を増やすにはどうしたらよいのでしょうか?
「痩せ菌」を増やすには腸内の「善玉菌」を増やすことも大切な事のひとつです。
「痩せ菌」はもともと「日和見菌」ですので、「善玉菌」が増えて腸内環境が整うことによって、「痩せ菌」として働きやすくなります
。
腸内環境を整えて「痩せ菌」を増やすためにはいくつかの方法があります。
ポイントは「食事」「食間」「減らさないための注意点」です。
この3つについて詳しくご説明します。
痩せ菌を増やす食事
腸内環境を整えて「痩せ菌」を増やすためにおすすめなのは「発酵食品」と「食物繊維」です。
納豆やヨーグルト、最近話題になった塩麹などに含まれる納豆菌、乳酸菌、こうじ菌などは「デブ菌」を減らし「痩せ菌」を増やす効果が確認されています。そして海藻、野菜などに豊富に含まれる「食物繊維」も善玉菌のエサになり腸内環境を良い状態へ導く食材です。
私たち日本人が日常的に食べている「ワカメの味噌汁」や「ぬか漬け」などは食物繊維と発酵食品を同時に摂れる「痩せ菌」を増やすメニューです。ヨーグルトに食物繊維豊富なイチジクなどのフルーツを入れてもいいですね。
これらの食材を積極的に毎日の食事に取り入れることが「痩せ菌」を増やすことにつながります。
お腹がすいてから食べる
カリフォルニア大学でマウスを使った実験が行われました。
その実験とは「一日中食事を与え続けたマウス」と「適度に時間を空けて空腹になったころ食事を与えたマウス」の腸内フローラを調べたものです。
その実験の結果は「一日中食事を与え続けたマウス」の腸内細菌は「デブ菌」が増加し、「適度に時間を空けて空腹になったころ食事を与えたマウス」の腸内細菌は実験前と変化がないというものでした。
この結果から「痩せ菌」を増やすためには、なるべく間食をせずにお腹が空いてから次の食事をするということが大切だということがわかります。
痩せ菌を減らさないための注意点
その他、人工甘味料やファストフードなどの添加物が腸内環境を乱し「痩せ菌」を減らすという説もあります。
病院で処方される「抗生物質」も腸内細菌の働きを弱めるので必要以上に飲まないように注意が必要です。
腸内フローラ、痩せ菌の増やし方、まとめ
ここまで腸内フローラの「デブ菌」と呼ばれる脂肪やエネルギーをため込む性質のある菌のことや、「痩せ菌」という代謝を促進させて肥満を予防する性質のある菌のことをみてきました。
これらの菌は生活習慣で増えたり減ったりするという事がわかりました。
「痩せ菌」を増やすには腸内環境を整えて「善玉菌」の働きを活発にすることが大切です。
こちらの記事には腸内環境を改善する食べ物について詳しく書かれていますので合わせてお読みください。
腸内環境を改善する食べ物は?ヨーグルトやそれ以外のオススメも!
腸内フローラの「痩せ菌」を増やして、いつまでも若々しくスリムな体型を維持したいですね。
美しさは体の中から、今日から毎日の食事を見直しませんか?
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hasimoto
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