貴方は「紅茶キノコ(コンブチャ、コンプチャ、コンブッカとも呼ばれる)」という飲み物をご存知でしょうか。

1965年~1975年にかけて流行したのですが、当時、自家製の紅茶キノコを飲用した方の中には腹痛を起こした方もおり、そのブームは下火となりました。

しかし近年、その紅茶キノコが「コンブチャ」として、アメリカで流行しているそうで、ミランダ・カーやマドンナ、オーランド・ブルームなどのセレブに人気なのだそうです。

ダイエットや健康に効果があるとして、一時期流行したものの、体調不良を起こすなどの危険性があり、たちまち姿を消した紅茶キノコですが、なぜ今となり、セレブ達の間で流行しているのでしょうか。

今回の記事では、紅茶キノコの効果や作り方、そしてそれに伴う危険性もご紹介していきたいと思います。

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紅茶キノコとは

紅茶キノコ(コンブチャ)とはキノコの品種ではなく、紅茶や緑茶、ウーロン茶などの茶類に、マザーと呼ばれる菌株と砂糖を加えて発酵させたものです。

発酵が進むにしたがって、菌株の中の酢酸菌がセルロース(食物繊維)を作り出します。
そのゲル状の姿がまるで、キノコのように見えることから、紅茶キノコと呼ばれるようになりました。

紅茶キノコの効果

紅茶キノコは、紅茶に含まれるカフェインやタンニン、白砂糖を利用し、発酵していきます。

その発酵した液体には、乳酸や酵素、ビタミン、ミネラル、ポリフェノール、酢酸、アミノ酸など、多くの栄養素が含まれているのです。
しかしこれらの栄養素は、紅茶キノコに用いる菌株の中の菌類によって変化します。

ポリフェノール

植物に多く含まれており、苦み渋みがあるのが特徴的で、自然界に5000種類以上存在するといわれています。

血液をサラサラにし、血栓を予防するだけでなく、冷え性を改善することが出来ます。

食品によって、含まれるポリフェノールの種類は異なりますが、多くの場合、抗酸化作用に長けており、肌にシミやしわが出来るのを抑えるだけでなく、心臓病などの循環器疾患を予防します。

ビタミンやミネラル

エネルギーの燃焼率をUPし、太りにくい体へと導きます。

炭水化物のように直接エネルギーになるわけではありませんが、どれも体を正常に保つには必要不可欠で、筋肉の動きから神経の伝達まで、多くの器官に必要な栄養素です。

欠乏することがないよう、日々の食生活とストレス対策に気を付けねばなりません。

酵素

酵素は年齢とともに減少するので、外から補う必要があります。

酵素は便秘や生活習慣病を改善する効果があるほか、新陳代謝を上げる効果もあります。
特にダイエットしている方は、偏った食生活により、新陳代謝が下がりがちです。

なので年齢を問わず、積極的に摂取していきたい栄養素のひとつと言えるでしょう。

酢酸

胃液や唾液の分泌を促進し、食べ物を消化しやすくします

また疲労回復効果も期待できることから、スポーツをしている方や、肉体労働をしている方には特にオススメです。

そしてカルシウムと一緒に摂る事で、「酢酸カルシウム」に変化します。
この酢酸カルシウムは、人体において吸収しやすい形なので、普通にカルシウムだけを摂るよりもオススメです。

紅茶キノコによる整腸作用

紅茶キノコによって作り出された酢酸や乳酸などのおかげで、便秘が改善します。

また乳酸菌は、便秘体質を改善するだけでなく、悪玉コレステロールを低下させ、生活習慣病の予防に貢献します。

便秘は体内に毒素を溜めるだけでなく、脂肪を蓄積しやすくすることをご存知でしょうか。
ところが女性は生理によるホルモンバランスの乱れや運動不足により、便秘になりがちです。

それが改善されることにより、消化された栄養素を吸収しやすくなるだけでなく、肌の艶も上がり、お化粧がより楽しくなることでしょう。

また溜め込んでいた物が排出されるので、体重減少にも期待できます。
張っていたお腹がスッキリすれば、スカートやパンツが履きやすくなりますね。

紅茶フラボノイドが豊富に含まれている

紅茶フラボノイドとは、抗酸化物質のことで、活性酸素を阻害する働きを持っています。

活性酸素は体内の細菌を排除する役割を持っていますが、その量が増えすぎると、生活習慣病や肌トラブルを招きます。

ですが、紅茶フラボノイドは増えすぎた活性酸素を阻害する働きがあるため、体の老化防止に一役買っているのです。

それだけでなく、コレステロール値の低下動脈硬化の抑制に効果を発揮します。
コレステロール値が高いと「脂質異常症」や「甲状腺機能低下症」といった疾病が疑われるとことから、健康診断の審査基準にもなっています。

美白効果

紅茶キノコには「ハイドロキノン」と呼ばれる、美白効果に効果的な成分が含まれています。

ハイドロキノンとは、同じ美白効果をもつ「アルブチン」よりも強力で、化粧品にも使用されている成分のひとつです。

また、紅茶キノコにはビタミンCも含まれています。
ビタミンCには酵素チロシナーゼの働きを阻害し、メラニンが黒色化するのを防ぐ働きがあります。

ハイドロキノンと同様に美白に関わる成分なのですが、それと異なるのは、コラーゲンの合成にも関連しているという事です。

コラーゲンはビタミンCが無くては合成することが出来ません
紅茶キノコには美白効果のあるハイドロキノン、そして美白だけでなく、肌のハリに必要なコラーゲンを合成するためのビタミンCが含まれているのです。

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自宅で紅茶キノコを作るには

・紅茶キノコの菌株
・煮沸消毒、もしくはアルコールにて消毒したガラス瓶
・水 1リットル
・茶葉(オーガニックの物が好ましい)2袋
・白砂糖 80グラム
① 水を沸かし、茶葉を入れて紅茶液を作ります。
② 砂糖を加えて溶かし、ガラス瓶へ注ぎます。
③ 人肌になるまで待ち、菌株を入れます。
④ キッチンペーパーを被せ、輪ゴムで止めて室温で保管します。
⑤ 1週間から3週間で完成します。

 

表面に膜が張り、糖分の代わりに酸味が出たら完成の合図です。

発酵は冬よりも夏の方が進行しやすい

夏の紅茶キノコは酸味が少なく、発砲が多いものが作れます。
一方で冬の紅茶キノコは酸味が強く、発砲が少ないものが作れます。

白砂糖の方が発酵に適している

ミネラルを含んだキビ砂糖や黒砂糖では、発酵に時間がかかるため、発酵スピードを速めるためには白砂糖の方が良いのです。

「白砂糖は体に良くないものじゃないの?」と心配する方もいらっしゃいますが、発酵が進むにつれ、ぶどう糖と果糖に分解されるので、お菓子を食べるより体に優しいです。

紅茶キノコを作る時の注意点

①発酵したら、菌株を取り出して冷蔵庫にて保管しましょう。
②味噌などの発酵食品の傍で保管するのではなく、離して保管するようにしてください。

③発酵すると0.5%のアルコールを含むため、アルコールに弱い方は注意してください。
酸味が強い場合は、水や炭酸水などで薄めましょう。

発酵腐敗は紙一重なので、よく観察しながら作るようにしてください。

冒頭で紹介した「1965年~1975年にかけて流行したのですが、当時、自家製のコンブチャを飲用した方の中には腹痛を起こした方もいらっしゃるそうです」というのは、発酵ではなく腐敗した紅茶キノコを飲用したことが原因のひとつではないかと考えられます。

紅茶キノコには整腸作用があることから、お腹に敏感な方が飲み、腹痛を起こしたと思われます。
自家製の紅茶キノコを飲用する際は、発酵か腐敗かを確認し、自分のお腹と相談しながら飲むようにしましょう。

また、紅茶には多くの作用があり、今回は紅茶キノコについてまとめましたが紅茶自体の効能効果については紅茶の効能、効果とは?寝る前やダイエットにもいい?の記事を参照下さい。

最後に

いかがでしたか?

紅茶キノコには多くの栄養成分が含まれており、特に美白効果があるのは驚きでしたね。
そして酵素も含まれていることから、お肌やダイエットしている方にとっては嬉しい飲み物ですね。

しかし衛生管理を行わないと、腐敗する可能性があるので注意が必要です。
特に夏場は食中毒に気を付けてください。

もし「紅茶キノコを飲みたいけれど、時間がかかるのがネックだな」と思う方がいらっしゃったら、市販のものを買ってみるのもいいと思います。

多く場合、市販されている紅茶キノコは衛生上加熱されていることが多いため、酵素の補給は期待できませんが、探してみる価値はあると思います。

セレブが飲用する紅茶キノコ。貴方もぜひ試してみてはいかがでしょうか。

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HARU

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