酒粕は栄養価がとても高く、その効能がすごいんです。

健康にも美容にもたくさんの効果があります。

酒粕はビタミンB1、B2、ナイアシン、葉酸、パントテン酸などビタミンB群がとても多く、その中でもナイアシンは卵の20倍も含まれています。食物繊維もリンゴの4倍!

では酒粕のすごい効能について詳しく説明したいと思います。

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酒粕の効能はこんなにある!

酒粕はタンパク質、炭水化物、脂質のほかにビタミンB群やアミノ酸、酵母などが含まれている栄養価のとても高い食品です。

食物繊維もとても多く、健康や美容に大きな効果の期待できるものです。

健康効果

酒粕に多く含まれるビタミンB群は体の代謝や内臓の働き、情緒の安定にも関わる重要な栄養素です。

中でも多いナイアシンの働きは摂取した糖質や脂質をエネルギーに変えるという役割を持ち、生活習慣病の予防にも深く関わるものです。

葉酸は貧血の予防など、パントテン酸は免疫力を上げて感染症などから体を守る働きに関わる大切な栄養素です。

ビタミンB群は不足すると神経系統のネットワークの流れが悪くなり、情緒不安定やうつ症状、過敏、無気力などの精神症状があらわれることがあります。

このような症状の予防にも酒粕に豊富に含まれるビタミンB群は良い効果を発揮してくれると思います。

その他酒粕にはナチュラルキラー細胞を活性化させる効果があるといわれています。

このナチュラルキラー細胞は人の体の中の正常な細胞とガン細胞を見分け、ガン細胞だけを殺すという働きがあり、酒粕にはガンの予防効果も期待されるのではないかといわれています。

酒粕には食物繊維も豊富に含まれているので、体に不要な物を排出する働きもあります。腸内環境の改善も期待できるので、腸内環境の悪さから体に出ていた不快な症状も良くなることが考えられます。

美容効果

酒粕作りの仕事をしている人の肌はきめ細やかでキレイだと良くいわれます。

酒粕には遊離リノール酸という成分が大量に含まれていて、この遊離リノール酸が美肌効果を発揮しているひとつの成分といわれています。

遊離リノール酸はメラニン色素を作り出す酵素チロシナーゼの働きを抑制する効果があるといわれています。

そして、もう一つ酒粕に含まれる成分アルブチンも美白成分のです。

アルブチンは市販の美白化粧品などにも使われているもので、皮膚の色素沈着に関係するドーパクロムの働きを抑える効果があるといわれていて、酒粕を摂ることでメラニン色素の皮膚への沈着を予防できると考えられています。

そして健康効果にも書いたとおり、腸内環境が改善されることによって吹き出物やニキビが治り、肌も健康的な美しさを取り戻すことが期待できます。

酒粕で作る「甘酒」の効果

「甘酒」には2種類あります。ひとつは米麹でつくるもので、「飲む点滴」と呼ばれるのはこちら甘酒です。

もうひとつが酒粕を溶いてつくるものです。
どちらもそれぞれ良さがあり、酒粕で作る甘酒は特に美容に良い成分が多く含まれています。

とくにタンパク質とビタミンB群については酒粕で作った甘酒のほうが数倍多く含まれます。

酒粕で作った甘酒の成分の中で注目したいのが「レジスタントプロテイン」「スフィンゴ脂質」というものです。

「レジスタントプロテイン」というのはもともとお米に含まれる成分で、分解されにくい性質をもっています。

それが酒粕になることで凝縮されるので少量の酒粕でも効果が大きいんです。レジスタントプロテインの働きは体の中の余分な油を体から排出する手助けをしてくれることです。

もうひとつの「スフィンゴ脂質」美容効果の大きな成分です。

肌の角質層で細胞同士をつなげて潤いを保ったりメラニン色素のもとであるチロシナーゼが活性化しないように抑えてくれる作用が期待されるものです。

酒粕で作られた甘酒はダイエットや美肌にとても良いものなんですね。

*補足・・・米麹で作られた甘酒は米麹に熱を加えて作るもので、ノンアルコールなのでお子様や妊産婦の方におススメです。

こちらの記事には甘酒をより効果的に飲む方法などが書かれています、合わせてお読みください。

甘酒には美容効果や風邪予防が!朝と寝る前、飲む時間や飲み方は?

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酒粕の健康効果、肩こり、便秘にも!

酒粕の効果は他にもたくさんあります。

女性に多い冷えや肩こり、便秘などや生活習慣病の予防にも効果があるんです。

冷え・肩こり

酒粕は日本酒を作る中で生まれる副産物なので、少量のアルコールが含まれています。

そのため血行促進効果があり冷え症の方にはとてもオススメです。

冬などは酒粕で作った甘酒にショウガや少量の一味唐辛子などを加えるとより冷えに効果が大きくなります。

血行が良くなることで肩こりなどにも良い効果が期待されます。それに加えて肩こりの原因のひとつである便秘やストレスなども緩和されるので、酒粕を摂ることで他の体の症状とともに肩こりも改善されることも考えられます。

便秘

酒粕にはたくさんの不溶性食物繊維が含まれています。

この食物繊維が腸内環境を改善して便秘を解消してくれる効果が期待できます。

酒粕に含まれるビタミンB群は神経伝達をスムーズにして神経の疲れを癒してストレスを緩和する働きをしてくれます。

酒粕に含まれるアルコールも血行を促して神経をリラックスさせてくれる作用があります。緊張性の便秘の場合にはそんなリラックス効果からも効果があると考えられます。

高コレステロール

甘酒のところでも書いた「レジスタントプロテイン」は体の中に余分に取り込んでしまった油を排出する働きのあるものです。

このレジスタントプロテインが油を体から速やかに排出してくれることによって、コレステロール値を下げてくれる効果が期待できるんです。

酒粕の血行促進効果も体内の不要な物を排出しやすくすし、代謝を上げる効果があると考えられています。

糖尿病予防

酒粕の中にはインスリンに似た作用をする成分が含まれている事がわかっています。

そのため、糖尿病の予防にも効果が期待されています。

酒粕の美容効果、酒粕パックの方法

酒蔵で働く人にはきめ細やかな白い肌の人が多いといわれます。

酒粕には美肌に効果のある成分がたくさん含まれているんです、それは食べたり甘酒として飲んだりするだけではなく、肌にパックするという方法でも!

シミ・そばかすを予防したり、保湿効果でシワを目立たなくしたり、保温効果で毛穴を開いて老廃物を流しやすくしたりなど。

手軽に大きな美肌効果の期待できる「酒粕パック」の方法を説明したいと思います。用意するものは酒粕と日本酒だけです!

酒粕パックの方法

用意するもの 酒粕100g 日本酒300mlくらい

⓵ 日本酒を少しずつ加えながら酒粕をスプーンなどでなめらかになるまで潰す。
⓶ パックした時に流れないくらいの硬さになったら出来上がり。
*アルコールが肌に合わない方は、日本酒の代わりに精製水でお作り下さい。

この酒粕パックを顔に塗り5~15分置いてから洗い流します。入浴時に行うと毛穴も開きやすく効果があると思います。

酒粕パックは一度にまとめて作り、一回分ずつ小分けにして冷凍もできます。使う時に解凍すればOKです。

酒粕の効能まとめ

ここまで酒粕の成分やその効能などを見てきました。

酒粕にはすごい健康効果美容効果があるんですね。

生活習慣病の予防や日頃感じている体の不調が改善されたら嬉しいですね。美肌にも驚くほどの効果があることがわかりました。

スーパーなどで手軽に購入できる酒粕をぜひ利用したいですね。

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