赤ちゃんがお腹の中にやってきてくれて嬉しい気持ちでいっぱいの反面、気がかりなのは妊娠中に起こる様々なトラブルですよね。
悪阻やむくみなどよく聞くものもありますが、切迫早産について耳にしたことはおありですか?
しかも自身のストレスや細菌感染、動きすぎという、病気以外の身近な原因でもなってしまうことをご存知でしょうか?
実は妊婦全体の15%が切迫早産を経験していると言われています。
芸能界でも、元モーニング娘。の吉澤ひとみさん、お母さんといっしょの元体操のお姉さんのいとうまゆさんなど、切迫早産を乗り越えて出産を迎えたママさんがたくさんいるのです。
筆者自身も、妊娠7ヶ月の時に切迫早産と診断された一人でした。
今回は、あまり知られていない、でも誰にでも起こりうる切迫早産の原因であるストレス、細菌、動きすぎについて調べてみました。
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切迫早産とは?
切迫早産とは、早産になる一歩手前の状態を指します。
通常は正期産と呼ばれる妊娠37週以降に出産をするのに対して、妊娠22週以降37週未満に生まれてしまうことを早産と言います。
早産は、例えばお腹の張り、子宮頸管の長さが短くなる、子宮口が開いてくるなど早産兆候が見られる状態ことを意味します。
切迫早産の原因
切迫早産の原因は様々あります。
まずは、妊娠高血圧症候群、糖尿病などの合併症、子宮頸管無力症、子宮筋腫など病気によるものがあります。
しかし、切迫早産の原因は実は病気以外にも、ストレス、細菌感染、動きすぎなど、妊婦さん本人が気をつけることで未然に防げることも多くあるのです。
ストレスは大敵! 切迫早産の原因①
妊娠中はホルモンバランスも崩れ、感情のコントロールも難しくて、非常にストレスを溜めやすい時期です。
筆者自身も、妊娠は喜びであふれていたはずなのに、振り返ってみれば、漠然とした不安とストレスを常に感じていたように思います。
例えば、このようなストレスがあります。
①本当に赤ちゃんが順調に成長しているのか不安
②将来ちゃんと育てていけるのか、漠然とした不安
③食べ物や運動など、妊婦であるがゆえに行動を制限されることへのストレス
④便秘、貧血、むくみ、寝不足、腰痛などマイナートラブルへのストレス
⑤仕事との両立に苦しむストレス
この上、切迫早産だなんて診断されたら、ますます今後が心配になってストレスが溜まってしまいますよね。
では、そうならないための対策はあるのでしょうか?
やはりストレスを溜めないこと、そして溜めてしまったストレスを発散することが一番です。
お母さんがストレスフルだと、お腹の中で赤ちゃんにもその気持ちは伝わるとよく聞きます。
筆者もストレスを溜めやすいタイプなのですが、赤ちゃんのために意識的にストレスを発散するように努めました。
例えば、このような方法です。
①仕事を休む
②癒し系の音楽を聴く
③お腹の赤ちゃんに話しかける
④お腹の赤ちゃんのために、スタイなど手作りするなど出産準備をする
⑤先輩ママさんや旦那様に話を聞いてもらう
⑥気分転換に散歩やお出かけをする
⑦たまには食べたいものを食べる
赤ちゃんのことを思って頑張ってばかりでも疲れてしまうので、⑦のように自分の好きなことをするのも大事なことだと思います。
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原因の第1位は細菌のせい!? 切迫早産の原因②
切迫早産の原因の中で最も多いのが細菌による感染で、全体の20%〜30% を占めると言われています。
胎児や羊水は卵膜に包まれています。
卵膜は脱落膜、絨毛膜、羊膜という3層から出来ているのですが、このうち絨毛膜と羊膜が細菌感染してしまうと、子宮収縮や破水を起こし早産の原因を作ってしまいます。
では、細菌感染を防ぐにはどうしたらよいのでしょうか?
その感染経路ははっきりとはしていませんが、膣や子宮頚管の細菌感染が絨毛膜と羊膜に広がるようです。
では、膣と子宮頸管はどこから細菌感染してしまうのでしょうか?
多くは、パートナーとの性交渉によるものと考えられています。
精液の中には子宮を収縮させるホルモンが含まれています。
パートナーの指などに細菌が付着しているケースもあります。
感染を予防するためにも、性交渉の際には必ずコンドームを使用し、疲れている時やお腹が張る時は控えるようにしましょう。
動きすぎにはご注意を! 切迫早産の原因③
辛かったつわりの時期が終わって安定期になると、ついつい動きすぎてしまう妊婦さんも多いです。
安定期からできるマタニティヨガや、行くなら安定期のうちがオススメと言われているマタニティ旅行なども人気ですよね。
また安産のためにはたくさん散歩すると良いと聞くように、安定期から軽い運動を始める妊婦さんはとても多いです。
しかし、どの程度が良くてどこからが切迫早産につながる動きすぎなのか、その見極めはとても難しかったりします。
病院では「疲れたりお腹が張ったら休んでください」と言われますが、特に初産の妊婦にとってはどの程度が張っている感覚なのか判断するのは難しいです。
筆者も安定期に入ってから旅行や散歩を楽しんでいましたが、張っている感覚がずっと分からなくて、休憩すべきかどうかいつも悩んでいました。
また、女性の社会進出により仕事と妊娠を両立できるために、動きすぎの妊婦さんはさらに増加傾向です。
出産後も産休育休を経て仕事復帰するパワフルなママさんが大勢いる時代です。
妊娠中と産休育休後も働き続けられる、理解ある会社が増えているからです。
しかし、その一方で、仕事を頑張り続けるあまり切迫早産になるケースが多いことをご存知でしょうか?
重いものを持たないようにしたり、外勤を内勤に変更してもらったりと、体に負担のかかる仕事を減らしてもらうことは可能と思います。
しかし、助けてもらえる人が周りに誰もいなくてやむなく重いものを持つとか、急に立て込んでお腹が張るのに対応しなければならない、といった不測の事態が起こりえます。
そんな時に、責任感の強い人ほど仕事をつい頑張ってしまい、その無理の積み重ねがお腹の中の赤ちゃんへの負担になり切迫早産につながってしまうのです。
筆者も妊娠当時は接客販売の仕事をしていましたが妊娠7ヶ月の時に切迫早産と診断されました。
日常的にお腹が張りやすかったので暇さえあれば座るようにしていましたが、目の前にお客様がいる時は張っているのを我慢して対応する時も多々ありました。
切迫早産の診断後は、そのまま自宅安静となり結局出産するまで職場に行くことはありませんでした。
今思えば、急に働けなくなることで逆に職場に迷惑をかけてしまったので、最初からもっと無理のない仕事をしていたらよかったのかなとも思ってしまいます。
では、動きすぎないためには何に気をつけたらよいでしょうか?
次のようなことが考えられます。
①少しでも疲れたりお腹の張りを感じたら、すぐに休憩する
②旅行やお出かけ、運動は余裕のあるプランにする
③職場で仕事内容や勤務時間の見直しを相談し、負担を少なくする
④思い切って仕事を休んでみるのもあり?
切迫早産になる前に、動きすぎないために意識的に休むことも必要と思います。
最後に
切迫早産の原因は、病的なことだけではなくて、ストレスや細菌、動きすぎなど、予防できる原因がたくさんあることが分かりました。
赤ちゃんを守れるのはお母さんだけです。
パートナーや職場の人など、周りの人にも協力してもらいながら、妊娠中は無理なく過ごせるように工夫してみることが大切と思います。
無理をしないで、リラックスした雰囲気作りをしていきたいですね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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HARU
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