気になる紫外線対策といえば、やっぱり日焼け止めが便利で手軽。
ところで、日焼け止めには、様々なタイプがあり、日焼け止めの効果の強さを表すSPF、PAといった数値の違いもありますが、「とりあえず、いつも何となくで効果の高そうなものを選んでいる…」、「特に使い分けはしない…」という方や、「そういえば数値の意味は知らない…」という方、意外と多いのではないでしょうか?
しかし、日焼け止めは効果が高ければ高いほど、お肌への負担は大きく、また、いつ、どんな時でも効果が高いものを使う必要があるわけではありませんから、状況によって使い分けることでお肌への負担を減らすことができるのはご存知でしょうか?
そこで今回は、日焼け止めに表記されている数値の意味から、お肌への負担を軽くするための選び方、使い方まで、日焼け止めを上手に正しく使う方法について詳しくご紹介しましょう。
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目次
予防したい2種類の紫外線とは?
日焼け止めで予防することができる紫外線には2つの種類があります。
まず一つ目は、UVAと呼ばれる紫外線A波で、こちらはお肌の奥深くの真皮にまで届いて活性酸素を作り出し、シワやたるみの原因になります。
一方、UVBと呼ばれる紫外線B波は、お肌の表面が赤くなる炎症を引き起こし、このお肌表面に活性酸素を発生させてシミやそばかすの原因となります。
活性酸素は、本来は体の細胞を守る働きをしますが、防衛力が強いため、体に有害な紫外線から体を守ろうと発生しすぎると、かえって体の細胞を傷つけてしまいます。
そのため、これらの有害な紫外線からお肌を守るためには、日焼け止めが欠かせないというわけです。
日焼け止めの表記の意味とは?
SPFとは?
日焼け止め製品で目にするSPFとは、”Sun Protection Factor”の略で、この数値は、前述したUVBの予防効果の強さを表し、数字が高ければ高いほど、予防効果は高くなります。
この数値は、日焼け止めを塗らなかった場合にお肌に赤い炎症が出るまでの時間と、日焼け止めを塗った場合に炎症が出るまでの時間に基づいて計算されます。
例えば、個人差はあるものの、一般的には、日焼け止めを塗らなかった場合、15分~20分でお肌に炎症が起きると言われますが、SPF30の日焼け止めを塗った場合は、炎症が起きるまでの時間をこれより30倍の時間、つまり450分~600分(7.5~10時間)に延長することができるというわけです。
よく、”30時間耐えられる”と間違われやすいようですが、そうではなく、また、ここで注意したいのは、日焼け止めを一度塗ったからといって”これで安心”というわけではないということで、あくまでも、日焼けによるダメージを受けるまでの時間を遅らせるということですから、これで100%予防できるわけではないということも念頭に置いておく必要があります。
そのため、日焼け止めのこまめな塗り直しや、日傘や帽子などでの紫外線対策も大切になるのです。
ちなみに、SPF50以上に効果が高いものは、「SPF50+」という表記で統一されており、これらは長時間太陽光にさらされるという場合などに使うための最強レベルの日焼け止めということになります。
PAとは?
一方、PAとは、“Protection Grade of UVA”のことで、こちらはUVAの予防効果の強さを”+”を用いて4段階で表しています。
+の数が多くなればなるほどUVAを予防する効果が強いことを表し、
・PA+ 予防効果がある
・PA++ 予防効果が高い
・PA+++ 予防効果が非常に高い
・PA++++ 予防効果が極めて高い
ということがわかります。
また、UVAは雲や窓ガラスも通過して降り注ぐため、曇りの日や室内の窓際でも対策が必要になります。
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日焼け止めは使い分けるのが得策!
日焼け止めの数値の意味についてご紹介しましたが、日焼け止めはその効果が高ければ高いほどお肌への負担は大きくなってしまいますから、お肌が弱い方は注意が必要です。
また、普段から、”効果の高いSPF50を使っていれば安心”と考える方も多いかもしれませんが、実は日常生活では、必ずしもここまで予防効果の高いものを使う必要はなく、一般的には、短時間の外出にはSPF10~30程度、アウトドアやスポーツ時はSPF30~、炎天下で長時間過ごす場合はSPF50以上が目安になります。
ですから、お肌が敏感で日焼け止めが合わないという方は、いつでも無理して効果の高いものを使うのではなく、状況に応じて使い分けるのが得策といえます。
また、日焼け止めは効果が高いものを使っているからといって安心するのではなく、初めにムラなくしっかり塗ることや、汗で流れてしまうなど、時間が経つと効果は薄れていきますから、2~3時間おきに塗り直しをするといったことも大切になります。
お肌への負担が少ない日焼け止めの選び方!
前述したとおり、ふだんの日常生活では、夏の海や山へ出かけるときに使うような効果の高い日焼け止めは必要ありませんから、数値の低いものを選ぶことでお肌への負担を減らすことができます。
ここでは、このほかにも着目したい、お肌への負担が少ない日焼け止めの選び方をご紹介しましょう。
なるべく添加物が含まれないものを
日焼け止めの中には、防腐剤や合成香料・着色料といった添加物が含まれることが多く、これらはお肌の弱い方にとっては負担が大きい成分です。
そのため、こういった添加物が含まれないものや、お肌にやさしい赤ちゃん用や敏感肌用を使うのがおすすめです。
また、顔用とボディ用では、配合されている成分が違い、顔より皮膚が丈夫なボディ用の方が、お肌への負担はより大きくなっていますから、お顔にボディ用を使うのは避けましょう。
できれば購入前、使用前にはパッチテストを
添加物の内容をチェックしてみても、自分のお肌に合う、合わないまではなかなか判断しにくいもの。
そのため、できれば購入前に店頭のテスターや見本品で試してみる、あるいは使用前にパッチテストをしてみるのが効果的です。
また、お肌の状態や肌質は、年齢や季節によって変わることもありますから、昨年使用していた日焼け止めと同じ製品でも、今年はお肌に合わないということもありえます。
そのため、以前使っていたものと同じ製品でも、久しぶりに使う場合にはパッチテストを行っておくと安心です。
保湿成分配合の日焼け止めも!
最近では、”スキンケアUV”などと呼ばれる、保湿力のある美容成分が配合された日焼け止めや、日焼け止め機能を備えた保湿クリームなども多く登場しており、中でも、セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンといった成分が配合されているものが効果的でおすすめ。
また、一般的な液体タイプの日焼け止めの中でも、ミルクタイプやクリームタイプ、ジェルタイプ、ローションタイプなど、質感には様々な種類がありますが、ローションタイプは、落ちてしまいやすい反面、比較的お肌にはやさしいものが多いため、敏感肌の方にはおすすめといえます。
液体タイプ以外も試してみる!
日焼け止めといえば、従来の液体タイプをイメージする方も多いかもしれませんが、最近では、状況などに応じて使い分けることもできる、様々なタイプの日焼け止めがありますから、液体タイプが苦手という方は、他のタイプにも目を向けてみるのがおすすめです。
例えば、コスメ感覚でファンデーション代わりにも使えるパウダータイプ、主に髪の毛や頭皮といった、液体タイプで対策できない場所に使えるスプレータイプ、さっと塗り直すのにも便利なシートタイプなどがあります。
日焼け止めはこまめに塗り直す必要がありますから、その意味でも、こういった様々なタイプの日焼け止めも賢く活用するのが得策といえそうです。
最後に
日焼け止めについて詳しくご紹介してきましたが、日焼け対策としても意外と役立つのがパウダーファンデーションやフェイスパウダーで、これらの多くには、紫外線対策に有効な成分である酸化チタンやタルクが配合されているため、特にSPF表記等がなくても、日常生活程度の紫外線対策には十分効果的なのだとか!
さらに、パウダーファンデーションは日焼け止めに比べると、お肌への負担が少ないといいますから、どうしても日焼け止めが苦手という方におすすめといえるでしょう。
もちろん、状況によっては強い日焼け止めを使う必要がある場合もありますが、少しでもお肌への負担を減らすには、それほど効果が強いものを使わなくていいときには、肌にやさしい方法を選ぶようにするなど、ちょっとした使い分けが効果的です。
ぜひ、日焼け止めは、表記も参考に賢く選んで、上手に活用してみてくださいね!
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HARU
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