妊娠中は、口から入るもの、肌に触れるもの、目に見えるもの、聞こえるものの全てがお腹の赤ちゃんに影響するのではないかと心配しがちです。

特に薬やサプリメントは直接的に口から入るため心配になりますし、薬=奇形のイメージもあるので怖いと感じますよね。

しかし、実際は貧血や便秘、お腹の張りの対策として妊娠中でも産科で薬を処方しているのをご存知でしょうか?

私も妊娠中に自分の症状に合わせた薬を服用していました。
基本的に産科で処方される薬は用法用量を守って使用すれば問題ありません。

しかし、妊娠以前からの持病で薬を服用している場合やサプリメントを摂取していると、妊娠に気付かずに飲んでしまった場合もあります。

そんな時は特にお腹の赤ちゃんへの影響が気になるところですが大丈夫なのでしょうか?

今回は、妊娠中や授乳中の心配事である、薬やサプリメントの赤ちゃんへの影響について調べてみました。

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薬とサプリメントとは?

最初に、薬とサプリメントとの違いを整理しておきます。

どちらも「体のためによいもの」という意味で同じように捉えがちですが、実は全くの別物です。
どのような違いがあるのでしょうか?

赤ちゃんへの影響を見ていく前に、一度確認しておきましょう。

薬とは?

特定の病気の治療を目的としていて病気になってから飲みます。

その効果・効能がはっきりと表記されています。
そのかわり副作用もあるので、用法用量を正しく守って服用することが大切です。

妊娠中にも必要に応じて便秘薬や張り止めの薬など症状に合わせた薬が処方されます。

市販の薬もありますが、妊娠中は必ず主治医に相談をして処方してもらうようにしましょう。

サプリメントとは?

サプリメントとは、病気になる前に病気の予防のために飲むもので、病気を治療するための明確な効能はありません。

英語で「補うこと」を意味する言葉で、栄養補助食品として健康維持や健康増進を目的として長い間飲み続けることで緩やかな効果を期待するものです。

妊娠中には初期の頃に葉酸サプリを飲むように推奨されており、その他にも鉄分とカルシウムのサプリがあります。

これらを妊婦さん向けに調合したサプリも販売されており、摂取している妊婦さんは大勢います。

妊娠中の薬の赤ちゃんへの影響は?

持病や風邪などで妊娠する前から飲んでいる薬がある場合、妊娠に気付く直前まで飲んでいるので特に影響を心配してしまいますよね。

しかし、薬を飲んでいるからといって必ずしも影響するわけではありません。

妊娠中の薬の影響は服用した時期によって異なることをご存知でしょうか?

時期別に見ていきましょう。

妊娠4週未満

妊娠4週未満に服用した薬は影響しないと言われています。

もし影響があるならば、そもそも妊娠しないと考えられているからです。

妊娠経過が順調ならば影響がなかったと考えてよいでしょう。

妊娠4〜7週

妊娠初期は赤ちゃんの重要な器官が形成される時期なので注意が必要ですが、特に注意が必要なのは妊娠4〜7週です。

心臓などの重要な臓器を形成する時期で、最も薬の影響を受けやすい時期だからです。

もしこの時期に妊娠に気付かずに服用をしてしまった場合は主治医に相談することをオススメします。

妊娠8〜12週

この間は重要な器官形成は終わり薬に対して最も敏感な時期は過ぎたものの、手足といった末端器官の形成をする時期なので服用には引き続き気を付ける方がよい時期です。

妊娠13週〜出産まで

重要な器官形成は終わり奇形の心配は無くなりますが、胎盤を通して赤ちゃんに薬がいくため各器官の機能障害が出ることがあります。

神経質になる必要はありませんが、もし薬を服用する場合は主治医に相談して産院で処方してもらうようにしましょう。

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妊娠中のサプリメントの赤ちゃんへの影響は?

妊娠以前から飲み続けているサプリメントがある人や、妊娠をきっかけに妊娠中に足りない栄養素を補うために利用しているママも多いと思います。

私も妊娠中に推奨されているサプリメントを摂取していました。

ドラッグストアでも販売されているので手軽に利用出来るサプリメントですが赤ちゃんへの影響はないのでしょうか?

先にも書いたようにサプリメントには明確な効果はないとされています。

そして、実は妊娠中のサプリメントの摂取は胎児にどのような影響が出るのかははっきりしていないそうです。

妊娠中の人に対しての実験が行えないため実証されたデータがないのだそうです。

では、サプリメントをとる際に気を付けることはないのでしょうか?

サプリメントは調理する手間をかけずに手軽に栄養を取れるので妊娠中はとても重宝しますが、手軽さゆえに取りすぎてしまうリスクもあります。

そして、ビタミンAなど栄養素によっては妊娠中の取りすぎに注意が必要なものもあるので、安易に頼ってしまわないことが大切です。
サプリメントがあるからと食事をおろそかにしてしまってはよくありません。

あくまで栄養は食事から摂取するのが一番です。

サプリメントは用法用量を正しく守り、足りない栄養を補うものという位置付けで捉える方がよいでしょう。

授乳中の薬とサプリメントの赤ちゃんへの影響は?

産後慣れない育児に頑張っているママは、赤ちゃん第一で自分の体調管理はついおろそかになりがちです。

体調を崩してしまい、薬を飲みたい時もありますよね。
私も授乳中に何度か風邪をひいて薬を処方してもらったことがありました。

しかし、授乳中だと母乳を通して影響があるのではないかと心配してしまいます。

出産した後の授乳中は薬やサプリメントの影響はどうなのでしょうか?

母乳はママの血液が主成分です。

そのため、ママが薬を服用すると血液に薬が入るため母乳を通して赤ちゃんに薬が移行してしまいます。
移行するのはほんの少量とは言われていますが、妊娠中同様に注意したほうがよいでしょう。

薬が必要な場合は「授乳中である」と伝えた上で病院で処方してもらうことをオススメします。

赤ちゃんの月齢によっては医師の判断が変わることもあるため、月齢も伝えるようにしましょう。

では、サプリメントはどうでしょうか?

授乳中も妊娠中と同様にママが栄養をしっかりととることが大切な時期です。

基本は毎日の食事から栄養を摂ることが一番ですが、不足している栄養素については手軽なサプリメントが便利です。
妊娠中と同じく必要に応じて使用したらよいのですが、注意する点はやはり過剰摂取です。

母乳を通して赤ちゃんに影響が出る場合もあるため、栄養が足りない分だけを用法用量を守って補うようにしましょう。

最後に

妊娠中、授乳中ともに必要な場合には薬を飲むことがありますが、時期によっては赤ちゃんへの影響があります。
使用する際には必ず病院で処方してもらうようにしましょう。

指示通りに用法用量を守って正しく飲むことが大切です。

また、サプリメントは薬とは全く別物で、足りない栄養を補うための食品です。

しかし、食品だからといって安易に頼りすぎてしまうと、肝心の食事からの栄養がおろそかになってしまいます。

基本的には栄養は食事からとり、あくまで足りない分をサプリメントからとるようにしましょう。

薬もサプリメントも赤ちゃんへの影響が気になりますが、上手く使えばママにとってはとても役に立つ存在です。

薬が処方される場合も、リスクよりもママにとってメリットが大きい場合だからです。
上手に取り入れて、妊娠中、授乳中の大変な時期を乗り切れたらよいですね。

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HARU

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