妊娠中はつわりを皮切りに様々なマイナートラブルが起こります。
症状にもその辛さにも個人差はありますが、少しでも楽しく快適にマタニティライフを過ごしたいものですね。
つわりを乗り越えてからの安定期は妊娠中の中でも一番活動しやすい時期のため、旅行に出かけたり妊婦向けのスポーツを楽しむ人も多いことでしょう。
しかし、そんな安定期に入る頃からは貧血に注意が必要なことをご存知でしょうか?
妊娠すると疲れやすくなったり息切れしやすくなりますが、実はこれらの原因も貧血だと言われています。
貧血は症状がひどいと急に意識を失って倒れることもあります。
意識をなくしてお腹を下にして倒れてしまう危険もあるため、赤ちゃんを守るためにもしっかりと対処したいものです。
では、どのように対処したらよいのでしょうか?
貧血対策というとレバーを食べるなど食事を改善するイメージがありますが、どのような方法がよいのでしょうか?
今回は、妊娠中の貧血の症状や対処法、食事での改善法について調べてみました。
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目次
妊娠中の貧血の症状は?
妊娠中の中でも特に安定期と呼ばれる中期以降は貧血に注意が必要です。
私も妊娠中期に貧血と診断され、何度か外出先で立ちくらみしたことがあります。
では、貧血症状とはどのような症状なのでしょうか?
このような症状が出た場合は貧血の可能性があるので注意が必要です。
・耳鳴り
・疲れ、体がだるい
・視界が暗くなる
・動悸、息切れ
・顔色が悪い
・寒気
私は妊娠7か月の頃に貧血で倒れたことがありますが、まさに上記の症状でした。
貧血は突然血の気が引いて立ちくらみするので倒れてしまうこともあります。
意識を失っていたらお腹を打ったり下にして倒れてしまう危険もあるため注意が必要です。
貧血の初期症状
では、貧血症状がひどくなる前に気付くことはできないのでしょうか?
妊娠中期になると、産院では貧血を調べるための血液検査を行います。
そのため進行具合がまだひどくないうちに気付くことができますが、検査よりも前に貧血が進行している場合もあるため要注意です。
自覚症状がないままに進むこともあるので、もし次に挙げるような初期症状があれば貧血を疑ってみてください。
ひどくなってしまう前に病院で相談することをオススメします。
・疲れやすい
・動悸、息切れしやすい
・顔色が悪い
・朝起きるのが辛い
・口内炎、口角炎
妊娠中の貧血の対処法は?
もし貧血症状が起こってしまったら、無理をしないで休むことが大切です。
そして症状が回復するまで安静にすることです。
もう大丈夫と思って行動したらまたすぐに症状が起こることもあります。
仕事や家事などやらなければならないことに追われている時はつい急いでしまいますが、それは赤ちゃんにもママの体のためにもよくありません。
決して無理をせず治まるまで待ちましょう。
では、貧血が起こった場合はどのように対処したらよいのでしょうか?
① 楽な姿勢で横になる
倒れてしまった場所が外出先の可能性もあります。
周りの人の邪魔にならないように、まずは楽な姿勢で横になれる場所を確保します。
もしスペースがなければ椅子に座るなど無理のない姿勢を取りましょう。
② ベルトやボタンなど体を締め付けるものを緩める
ベルトやボタンは体を締め付けて血流を悪くしているので、それらを緩めてあげましょう。
③ ひざ掛けや上着などをかけて体を温める
貧血の時は体温が下がり寒気を感じます。
血流をよくするためにも体の上にひざ掛けや上着などをかけて体を温めましょう。
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そもそもなぜ妊娠中は貧血になるの?
実は女性の5人に1人は貧血だと言われています。
月経や妊娠出産で血液を失うため男性よりもなりやすいそうです。
そのため、もともと貧血気味の人は妊娠中により強く症状が出る可能性がありますし、貧血でなかった人も妊娠をきっかけに貧血になるケースもあります。
では、なぜ妊娠すると貧血になりやすいのでしょうか?
妊娠中は血液を通してお腹の赤ちゃんに酸素や栄養を運ぶため、体内を循環する血液量が増えます。
しかし、赤血球の数はそれほど増えないので血液中の赤血球の割合が減り、同時に水分量が増えるために血液が薄くなってしまいます。
そのため、全身に酸素が行き届かなくなり、めまいや立ちくらみなどの貧血症状が現れます。
特に妊娠中期以降は赤ちゃんの成長が加速するため、より鉄分が必要となり貧血が起こりやすくなります。
そのため、妊娠中は貧血になりやすいことを念頭に置いて予防するための工夫が必要になります。
妊娠中の貧血を改善させる食事とは?
赤ちゃんに必要な酸素と栄養を送るためにも、分娩時の出血に備えるためにも早いうちから貧血に備えることが大切です。
貧血の症状でママ自身の活動が制限されないためにも早めに改善しておきたいですよね。
では、貧血を改善するためにはどうしたらよいでしょうか?
貧血の原因は赤血球の血液中の割合が減ることなので、赤血球を構成するヘモグロビンの量を増やすことが大切となります。
ヘモグロビンの材料は鉄分です。つまり、鉄分を普段よりも多く摂取することが必要です。
では、どうすれば鉄分を摂取できるでしょうか?
病院での血液検査の結果によっては鉄剤が処方されたり、ご自身で鉄分のサプリメントを購入して摂取することもあるでしょう。
不足している鉄分を補うのに有効なため医師の診断に従ってください。
しかし、薬やサプリメント以外に自宅でできることもあります。
それは食事の改善です。
鉄分を豊富にとるよう普段の食事を工夫してみましょう。
薬とサプリメントについては、「薬やサプリメント、赤ちゃんへの影響は?妊娠中や授乳は心配!」をご参照ください。
鉄分といえばレバーが有名ですが、実はその他の肉や魚、野菜にも含まれています。
バランスのよい食事をとることが大切です。
鉄分はこのような食材に多く入っています。
・肉類・・・・・レバー、牛肉
・魚介類・・・・カツオ、マグロ、カキ、ひきじ非ヘム鉄
・野菜類・・・・ほうれん草、小松菜
・豆類・・・・・豆乳、納豆
・フルーツ類・・プルーン、レーズン
鉄分は、肉や魚介類に多く含まれるヘム鉄と野菜類に多く含まれる非ヘム鉄の2種類があります。
ヘム鉄は非ヘム鉄よりも吸収率が高いという特徴があるものの、一方で妊娠中の過剰摂取に注意が必要なビタミンAを多く含む食材もあるため食べ過ぎに気を付けなければなりません。
ビタミンAの過剰摂取は奇形のリスクがあると言われているからです。
大事なのは、これらの食材をバランスよく食べることと、吸収力をよくするための食べ方の工夫をすることです。
ではどのような工夫をするとよいでしょうか?
食べ方の工夫をご紹介していきます。
① ビタミンCと一緒に食べる
ヘム鉄も非ヘム鉄も、ビタミンCと一緒に食べると吸収力が上がります。
例えば副菜に野菜サラダや果物を食べると効果的です。
② 非ヘム鉄はタンパク質と一緒に食べる
野菜や豆類などの非ヘム鉄は、ヘム鉄と比べると吸収率が悪いです。
しかし、肉や卵などの動物性タンパク質と一緒に食べると吸収率がアップするのでオススメです。
③ タンニンに気をつける
緑茶やコーヒー、紅茶にはタンニンという物質が含まれています。
このタンニンは鉄分の吸収を悪くするため、麦茶などタンニンを含まない飲み物を選ぶようにしましょう。
④ 鉄製の調理器具を使う
鉄でできた調理器具を使うとそこから鉄分が染み出て料理に溶け込み、自然と鉄分を摂取できると言われています。
私も妊娠中は家にあった鉄製の鍋でよくお鍋をしていました。
どうぞ試してみてください。
最後に
妊娠中の体は赤ちゃんの成長のために自然と血液量を増やすため、貧血は赤ちゃんが育っている証拠なのかもしれません。
しかし、症状が出るとママは辛いですよね。
貧血を予防するためにも、症状がひどくなる前になるべく早いうちから食事の改善をする必要があります。
鉄分を摂取しやすくする工夫をして貧血対策ができるとよいと思います。
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HARU
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