スーパーフードの1つであり、美容や健康に良いと話題のはちみつ、“マヌカハニー”。
マヌカハニーはニュージーランド産のはちみつで、輸入食品を豊富に取り扱っている成城石井やKALDI(カルディコーヒーファーム)のほか、最近は、身近なスーパーマーケットでもよく見かけるようになりました。
通常、はちみつに含まれる栄養素の半分近くはブドウ糖です。ブドウ糖は脳のエネルギー源になってくれ、疲労回復などの効果があります。
また、酵素(過酸化水素)による殺菌効果で喉のケアになりますし、整腸作用があるので腸環境が改善されて美肌にもつながります。
このように通常のはちみつでも十分美容や健康に良さそうですが、純粋なニュージーランド産マヌカハニーには、通常のはちみつにはない特別な効能効果があります。
しかし、「そうと分かれば、物は試しに即購入!」とはいかないマヌカハニー。
販売価格がピンキリで、MGOやUMFの数値が高いものだと1瓶で5,000~10,000円以上の値札が付いています。
また、次のような疑問を抱えている方も結構多いのではないでしょうか。
- 通常のはちみつと成分にどんな違いがあるの?
- マヌカハニー製品のラベルに表示されている「MGO」や「UMF」の意味や違いは?
- マヌカハニー製品の選び方や食べ方がいまいち分からない。などなど…
今回は、マヌカハニーが美容や健康に良いといわれる、その効果効能についてご紹介するとともに、「MGO」や「UMF」といった数値の疑問解消、マヌカハニー製品の選び方、食べ方についてもご説明します。
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目次
スーパーフード「マヌカハニー」とは
マヌカハニーとは、ニュージーランド生息の樹木「マヌカ」に咲く花(フトモモ科)からミツバチが採取してきた、天然はちみつのことです。
一般的なはちみつの代表的な種類といえば、アカシア、れんげ、クローバーなどがありますが、アカシアハニーやクローバーハニーと同じように、“マヌカ”から採れるはちみつなので、「マヌカハニー」と呼ばれています。
マヌカには、マオリ語で「復活の木」や「癒しの木」といった意味があり、ニュージーランドの先住民であるマオリ族は、マヌカの樹皮や葉っぱを、ケガや病気の薬として使用していたそうです。
そのような歴史からも、マヌカには健康的な効果がきわめて高いことがうかがえます。
スーパーフード「マヌカハニー」の成分
マヌカハニーには、次のような天然成分が含まれています。
- メチルグリオキサール(MGO):抗菌作用
- シリング酸メチル(SAME):美肌作用
- グルコン酸:腸内環境改善
その他、ビタミン類やミネラル類も含有されています。
特に注目すべき成分は、上記1番目のメチルグリオキサール(MGO)です。
抗菌作用や免疫力を高めてくれる働きがあるのですが、マヌカハニーには、このメチルグリオキサールが豊富に含まれています!
スーパーフード「マヌカハニー」のMGOとUMF
マヌカハニーの製品には、「MGO ○○」と書いてあるものと、「UMF ○○」と書いてあるものがあります。
私のマヌカハニーデビューは、「ManukaDoctor」というメーカーの「UMF 20+」でしたが、Amazonなどの通販サイトでマヌカヘルス社(マヌカハニーの有名メーカー)の製品を見つけ、驚きました。
マヌカヘルス社のマヌカハニー製品には、「MGO 550+」「MGO 400+」といった記載があったのです。
20+と550+とでは数値の桁があまりに違うので、「もしかして、今まで食べていたマヌカハニーの濃度では、まったく効果がなかったのでは」とショックを受けました。
その後、MGOとUMFの表示の違いに気が付き、ホッと胸を撫で下ろすのですが……。
MGOとは?
MGOとは、ドイツのドレスデン大学のトーマス・ヘンレ教授率いる研究グループが見つけた物質食物「メチルグリオキサール」を数値で表したものです。
メチルグリオキサールには高い抗菌作用があり、マヌカハニーはこのメチルグリオキサールを豊富に含んでいます。
つまり、マヌカハニー製品に記載されている「MGO ○○」とは、メチルグリオキサール含有量を数値で表したもので、他の一般食品や通常のはちみつと数値を比較してみると、マヌカハニーは遥かに多くのメチルグリオキザールを含有していることが分かります。
(単位:mg/1kg)
- マヌカハニー :20~800
- 通常のはちみつ:0~10
- 通常の一般食品:0~50
たとえば、MGO550+とは、1kg当たり550mg以上のメチルグリオキサール含有量ということで、この数値は大きければ大きいほど効能効果は高まり、マヌカハニー製品のお値段も高額になります。
UMFとは?
UMFとは、消毒液として扱われるフェノール溶液の濃度と比較して、それを数値化したものです。
5+、10+、20+、25+…といった数値で表され、たとえば、UMF20+とは、フェノール溶液20%と同じレベルの抗菌効果があるということです。
この数値は大きければ大きいほど濃度が高まり、抗菌作用などの効能効果も増すということになります。
なお、UMFの数値が15~20以上のものは、ニュージーランドの医療現場でも用いられています。
MGOとUMFの違い(まとめ)
MGOとUMFの違いを簡潔にまとめると、「濃度を数値にしたものがUMF」で、「メチルグリオキサール含有量を数値にしたものがMGO」ということになります。
ちなみに、2016年以降、マヌカヘルス社は、UMF数値を使用せずMGO数値のみ表示しているとのこと。
スーパーフード「マヌカハニー」の効能効果
ニュージーランド産マヌカハニーの高い殺菌性や抗菌性には、世界中が関心を寄せています。
マヌカハニーには、以下のような効果が期待できるといわれていて、その効能の幅広さには驚かされます。
マヌカハニーの効能効果ってすごい!
- 喉のイガイガを緩和
- 風邪やインフルエンザの予防
- 胃腸疾患の改善(ピロリ菌や大腸菌など)
- 口内炎や歯周病などオーラルケア
- 免疫力の向上
- 整腸作用、腸内環境の改善
- すり傷、切り傷、やけどの治癒、抗炎症
- 糖尿病の予防や対策など…
私がマヌカハニーを知った当初、喉のイガイガ改善や風邪予防にとても効果的ということは想定内でしたが、まさか口内炎や歯周病、糖尿病にまで良い効果をもたらすとは思いませんでした。
効能効果POINT① 口内炎の改善
マヌカハニーに含まれるメチルグリオキザールには、抗菌作用や抗炎症作用などの効能がありますが、マヌカハニーを食べることで口内炎が改善される理由は、メチルグリオキザールの存在だけではありません。
シリング酸メチルによる高い抗酸化作用が、口の中の出血や痛み、腫れを落ち着かせてくれるのです。
口内炎があまりに痛くて食事がままならないとき、ダメで元々、騙されたと思って、夜寝る前(就寝する1時間前ぐらい)にマヌカハニーをティースプーン1匙ほど舐めてみたところ、翌朝、痛みが軽減していた!という経験をしたことがあります。
さらに抗炎症効果を高めるには、マヌカハニーにプラス、αシクロデキストリン(環状オリゴ糖)を摂取すると良いそうです。
効能効果POINT② 糖尿病対策
はちみつって甘いのに糖尿病の対策になるの?と不思議に思いませんか。
血糖値の上昇しやすさを示す指標を「GI値」といい、高血糖値の状態が続くとインスリンが過剰分泌し、すい臓が疲労して、糖尿病を引き起こします。
そのため、糖尿病対策のひとつとして、高GI値の食品を避けることが挙げられますが、通常のはちみつのGI値が80~89程度に対し、マヌカハニーのGI値は50~59と低・中レベルであることが確認されています。
また、メチルグリオキザールには歯周病の原因となる菌の繁殖を抑える抗菌作用があるため、マヌカハニーを摂取することで、歯周病を事前に予防することができます。
そして、この歯周病ケアが糖尿病の対策にもなるのです。
そもそも、歯周病は糖尿病の合併症ともいわれていて、さらに、歯周病になることで糖尿病の症状を悪化させることもあるそうです。
こうした理由から、歯周病を予防することで糖尿病のリスクを軽減できると考えられています。
糖尿を心配されている方は、ぜひ、マヌカハニーの摂取をお試しください。
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スーパーフード「マヌカハニー」の選び方
マヌカハニー製品の選び方についてお話しします。
メーカーによって、MGOだったりUMFだったり数値の表示が異なりますが、MGOとUMFを換算すると、おおよそ次のようになります(あくまで目安です)。
- MGO250+≒UMF9.7+
- MGO400+≒UMF12.9+
- MGO550+≒UMF15.6+
一般的に、栄養補給・体調管理を目的とする方にはMGO100程度、美容と健康の向上を目的とする方にはMGO400程度、しっかりと効果を感じたい方にはMGO550(最高レベル)程度が適しているといわれています。
数値が高いほどお値段も高くなるほか、味にクセも出てくるので、どのくらいの数値のものにするかは、ご自身の目的に合わせて選びましょう!
また、市販の「マヌカハニー」と謳われている製品の中で、MGOやUMFの表示がないものも見受けられます。
数値の表示がない製品は純粋なマヌカハニーではない可能性がありますので、くれぐれもご注意ください。
スーパーフード「マヌカハニー」の食べ方
マヌカハニーを食べるタイミングとしては、空腹時がおすすめです。
例えば…
- 朝起きがけ、朝食の前に
- 食事の1時間前
- 就寝の1時間前(マヌカハニー摂取後の再度歯磨き不要!)
より効果を高めたい場合は、ティースプーン1杯分を、1日に3回ほど。
喉のイガイガ対策や、口内炎改善のために摂取する場合は、マヌカハニーを口に入れた後、しばらくは飲み物を控えましょう(マヌカハニーが胃の中に流れていってしまうためです)。
おすすめの食べ方① そのままスプーンで
ティースプーン1匙程度の量を、口の中でゆっくり溶かすように食べます。
より効果的に摂取するポイントとしては、金属製のスプーンではなく、木製や陶器製のスプーンですくうことをおすすめします。
おすすめの食べ方② 乳製品と一緒に
朝食などで、ヨーグルトやグラノーラに甘味としてマヌカハニーを加えて食べます。
特に、ヨーグルト&マヌカハニーの組み合わせはおすすめです。
マヌカハニーの濃厚な味わいがヨーグルトの酸味と相性ばっちりなので、ぜひお試しください!
おすすめの食べ方③ 飲み物と一緒に
正確には、食べ方ではなく「飲み方」ですが、紅茶に加えてみてはいかがでしょうか。
マヌカハニーに含まれるメチルグリオキサールは加熱によって壊れないので、温かい紅茶に加えることで、殺菌・抗菌の効果が弱まることはありません。
紅茶にも、いろいろな嬉しい効能があるので、寝る前のリラックスタイムにおすすめです。
参考記事:紅茶の効能、効果とは?寝る前やダイエットにもいい?
食べるときの注意事項
マヌカハニーをすくうとき、汚れや水滴が付いた状態のスプーンを使うのは避けましょう。
また、メチルグリオキサールは熱に強い成分といわれていますが、ビタミン類は加熱によって壊れてしまいがちです。
殺菌・抗菌効果だけでなくビタミン類の効果にも期待する場合は、加熱しないことをおすすめします。
最後に
以上、マヌカハニーに含まれる成分や効能効果、MGO・UMF数値、そして製品の選び方や食べ方などについてご紹介しました。
マヌカハニーには健康や美容に役立つ嬉しい効能がたくさんあります。
ただ身体に良いだけでなく、濃厚で美味しいものもたくさんあるので、ぜひ日常生活に取り入れてみてくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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mackie
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