最近、身近な存在になりつつある“アロマテラピー”ですが、皆さんは、どのようなイメージをお持ちでしょうか?
- アロマって良い香りだけど、どのような効果があるのかイマイチわからない
- アロマオイルの種類が多過ぎて、使いこなせそうにない
- アロマディフューザーをよく見かけるけれど、ちょっとお値段が高いなぁ
などと思われている方も多いのではないかなと思います。
アロマには、さまざまな効果があり、ストレス社会で生きる現代人にとって、心と身体を自然の力で優しくケアしてくれる強い味方です。
アロマは、毎日のつらいストレスや、流行中のインフルエンザ、花粉症などの悩みに、そっと働きかけ、ひとの暮らしに豊かさをプラスしてくれる存在。
そんなふうにアロマの効果を気軽に楽しみながら、日常生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
今回は、「アロマの効果」をテーマに、毎日のストレスや、流行中のインフルエンザや花粉症の予防・対策にスポットを当て、オススメのアロマオイルや、アロマの気軽な楽しみ方についてご紹介します。
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目次
アロマの効果① ストレス改善
現代社会において、多くのひとは知らず知らずのうちに何らかのストレスを抱えています。
ストレスの原因や症状は、ひとによってさまざまですが、ストレスによる疲労や不眠が思わぬ病気を招くこともあります。
あらゆるストレス解消法を試してみるものの、一時的にスッキリするだけで、翌日にはまたストレスを感じてしまっている、なんてこともあるでしょう。
つらいストレス状態が続き、環境を変えたいとは思いながらも、実際に職場環境や居住環境を変えることは、なかなか難しいものです。
そこで、アロマの力を借りて、心のストレス耐性(アンチストレス)を高めてみてはいかがでしょうか。
以下、筆者のお気に入りアロマをご紹介します。
アンチストレス効果のあるアロマ:ベルガモット
夜、気持ちが落ち着かず、なかなか寝付けないときに効果的なアロマは、ベルガモットです。
ベルガモットの明るく心地よい柑橘系の香りは、アールグレイ(紅茶)のフレーバーとしても馴染みがありますが、アロマとしても大変人気です。
その香りには、心に溜め込んでしまったイライラや、ストレスで抑え込まれた不安定な感情をやわらげて、エネルギーの巡りを整えてくれる効果があります。
ベルガモットには、安眠促進の効果もあるので、寝室での芳香浴がオススメです。
芳香浴は、アロマディフューザーやアロマポットを用いるほか、ハンカチに1~2滴たらして枕元に置くだけでも楽しめますので、ぜひお試しください。
寝る前、植物性キャリアオイルをベースに、アロマオイルを1%以下の濃度で混ぜ、ベルガモットの香りを楽しみながらフットマッサージをすると、ストレス改善と同時に足のむくみ解消にも効果的です。
使用する際の注意点は、日中の使用は避けることです。
ベルガモットには光毒性があるため、夜用のアロマとしてお使いください。
アンチストレス効果のあるアロマ:真正ラベンダー
イライラするとき、リラックスしたいときに効果的なアロマは、真正ラベンダーです。
ラベンダーのさわやかでフローラルな香りは、アロマ初心者の方にも、あまり抵抗なくお使いいただけるのではないでしょうか。
ラベンダーは、万能精油といわれるほど用途が幅広く、さまざまな効能・効果が認められたアロマですが、代表的な例として、感情のバランスを整え、心を落ち着かせてくれる効果があります。
アロマオイルの使用方法としては、アロマディフューザーやアロマポットを用いて芳香浴をするのはもちろんのこと、お湯をはった浴槽にアロマオイルをたらし、アロマバスとして楽しむのもオススメです。
入浴はシャワーが多いというひとは、例えば、洗面器などにお湯を溜めて、ハンドバス(手浴)やフットバス(足浴)にすれば、もっと気軽にアロマバスを楽しむことができます。
ただし、ラベンダーに限らず、アロマオイルは水やお湯に溶けにくい性質があるので、アロマオイルそのままで直接お湯にたらすのではなく、植物性キャリアオイルや乳化剤(バスオイル)に混ぜて使いましょう。
キャリアオイルは、アロマ取扱店や無印良品などで購入でき、ホホバやスイートアーモンド、グレープシード、オリーブなど種類が豊富なうえ、軽め・重めなどテクスチャーもさまざまです。
お好みのキャリアオイルや乳化剤にアロマオイルを合わせて、ぜひ、癒しのアロマバスを試してみてくださいね。
使用する際の注意点は、妊娠中や授乳中には避けることです。
ラベンダーは、女性ホルモンに影響を与える可能性があるといわれています。
芳香浴であれば問題がないともいわれていますが、ご心配であれば、アロマ取扱店や主治医の先生にご相談ください。
アンチストレス効果のあるアロマ:ストレスリリーフ(ブレンド)
アロマオイルには、その種類によってそれぞれ独自の効果があります。
先にご紹介したベルガモットとラベンダーは相性が良いので、この2種類のアロマオイルをブレンドして楽しむという方法もありますが、一度にさまざまな効果に期待したいときは、はじめから数種類のアロマが組み合わされた、ストレスリリーフのブレンドオイルをオススメします。
ストレスリリーフのブレンドオイルは、メーカーによってブレンド内容(アロマの種類や割合)が変わってくるので、いろいろな香りを試してみて、お気に入りの1本を見つけましょう。
例えば、柑橘系のアロマをベースにブレンドしたものもあれば、ケヤキ科のジュニパー(ベリー)というウッディーな香りのアロマや、マツ科のパインニードルというフレッシュな森林の香りのアロマに、フウロソウ科のゼラニウムという女性特有の症状を緩和させる効果のあるアロマ、さらにベルガモット、ラベンダーをブレンドしたものなどもあります。
ストレスリリーフとしてブレンドされたアロマには、イライラしがちな脳や心に働きかけ、ネガティブな感情を遠のかせることで、ストレスを緩和させる効果があります。
ご自宅の玄関に、ストレスリリーフのブレンドアロマを香らせれば、帰宅時の疲れがフワッとやわらぐ「ウェルカムアロマ」になります。ぜひお試しください。
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アロマ効果② インフルエンザ予防
「アロマがインフルエンザ予防になる」という話を聞いたことがありませんか?
アロマは医薬品ではないので、インフルエンザに感染してしまった後は、病院を受診し医師の指示に従って適切な治療を受ける必要があります。
しかし、いくつかのアロマには、抗菌や抗ウイルスの作用があり、インフルエンザなどの感染症予防に役立つといわれています。
特に、‟1.8シネオール”や‟α-テルピネオール”、‟テルピネン4オール”という成分の含有量が多いアロマは、抗ウイルス作用が高く、免疫力を高める働きがあるため、インフルエンザなどの感染症予防に効果的とされています。
インフルエンザ予防に効果的なアロマ
例えば、以下のアロマは、抗ウイルス作用や免疫力を高める働きがあるといわれています。
- ティートゥリー
…テルピネン4オールが約4割を占めるアロマ。抗感染作用や免疫力を高める作用があり、インフルエンザなどの感染症予防に効果的。 - ユーカリ(グロブルス)
…1.8シネオールが約8割を占めるアロマ。主に呼吸器系に働きかけ、抗ウイルス作用もあるため、インフルエンザなどの感染症予防に効果的。 - ニアウリ
…1.8シネオールが約4~5割、α-テルピネオールが約1~2割を占めるアロマ。呼吸器系のトラブルやインフルエンザなどの感染症予防に効果的。 - ラヴィンサラ
…1.8シネオールが約5~6割を占め、α-テルピネオール含有のアロマ。免疫力アップや抗ウイルス作用があるため、インフルエンザなどの感染症予防に効果的。 - ローズウッド
…α-テルピネオール含有、リナロールが8割以上を占めるアロマ。疲労回復効果が期待されているほか、病原菌に効果があるとして新型インフルエンザの流行時に注目されたアロマの1つ。
免疫力を高めてインフルエンザ予防
免疫力が低下すると、インフルエンザなどのウイルスに感染しやすくなります。
食生活の乱れや睡眠不足が続くと免疫力が低下しがちなので、「最近、栄養や睡眠を十分に摂れていない」と思われるとき、これらのアロマを取り入れると良いでしょう。
例えば、以下の使用方法があります。
- 芳香浴
…芳香浴では、アロマディフューザーやアロマポットを使用すると、室内に香りが広がるので、お家のリビングで、これらのアロマを香らせれば、家族みんなで免疫力を高めることができます。 - アロマバス
…ティートゥリーやユーカリ、ローズウッドは、アロマバスにも適していますが、必ずキャリアオイルまたは乳化剤で濃度を薄めてお使いください。 - マスクにアロマオイルをたらす
…もっと気軽にできるインフルエンザ予防は、マスクにアロマオイルを0.5~1滴たらして装着する方法です。
マスクの、鼻や口に当てる側とは反対側(外から見て表面)に、ほんの少し薄く塗るだけで十分です。
ご使用の際は、皮膚や口元に直接アロマオイルが触れないよう、くれぐれもご注意ください。
アロマ効果③ 花粉症対策
花粉の多い季節に突然おとずれる花粉症ですが、花粉症になると、目のかゆみ、くしゃみ、鼻がムズムズするなど、つらい症状がしばらく続きますね。
花粉症の原因を根本的に取り除くことは難しいですが、花粉症の症状をやわらげる効果のあるアロマがあります。
花粉症の症状緩和に効果的なアロマ
「アロマ効果② インフルエンザ予防」に登場した‟1.8シネオール”という成分が、花粉症のつらい症状を助けてくれるといわれています。
そのため、この成分の含有率が高いといわれる
- ユーカリ
- ニアウリ
- ラヴィンサラ
これらのアロマは、インフルエンザ予防のほか、花粉症対策としても効果的です。
また、ティートゥリーやローズウッドも、免疫力を高める効果があるので、花粉症の症状緩和に有効といえるでしょう。
その他、花粉症に効果的といわれているアロマとして、次の2つも挙げられます。
- マートル…呼吸器系の不調を改善してくれる効果のあるアロマ。花粉症のほか、喫煙者の咳や鼻炎にも効果的。
- ペパーミント…やや辛みのあるフレッシュなミントの香りが爽快感を与えてくれるアロマ。花粉症特有のムズムズ感や痒みなどの不快感を緩和させる効果があります。
花粉症対策マスクで簡単アロマ
オススメの使い方としては、「アロマ効果② インフルエンザ予防」でご紹介した、マスクにアロマオイルを少量たらす方法です。
外出時に花粉症対策でマスクを装着されるひとは、ぜひお試しください。
つらい花粉症の季節、アロマの力を借りて乗り切りましょう。
最後に
以上、アロマの効果についてご紹介しました。
ただ、本来は素晴らしい効能や効果を持つアロマでも、「苦手な香りだな」と感じるのであれば、逆にストレスとなってしまい、心にも身体にも良くありません。
アロマを日常の暮らしに取り入れるうえで最も大切なことは、心地よいと感じる香りを見つけ、その香りを楽しむことです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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mackie
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