「リコピン」=「健康や美容に良い」というイメージを持つひとはたくさんいますが、実際どんな効果や効能があるのかご存知ですか?
「なんとなく健康や美容に良さそうだけど何がどういいのかはわからない・・・」そんなひとは、ぜひリコピンの効果や効能を知ったうえで、意識的に摂取していくことをおすすめします。
リコピンは、髪や肌を美しくするために強い味方となります。さらに、リコピンを摂取することで血糖値が下がるとも言われています。
それではさっそく、リコピンの髪や肌への効果効能や血糖値への作用についてご説明しましょう。
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目次
リコピンの効果・効能
リコピンの抗酸化作用
リコピンは非常に抗酸化作用が強く、ビタミンEの1000倍以上あります。
抗酸化作用が強いということは、活性酸素を消す力が強いということです。
活性酸素は悪いイメージを持たれがちですが、実は違います。
活性酸素は酸化力が強い殺菌作用により、体に入ってきた細菌を排除する役割を担っています。
つまり、本来は体に必要なものなのです。
しかし、活性酸素が増えすぎてしまうと、その酸化力の強さから、細胞を守るどころか正常な細胞にダメージを与えてしまいます。
活性酸素が増えすぎることにより酸化した細胞は老化が早まります。シミ、シワや肌トラブルも活性酸素が影響していると言えます。
細胞がダメージをうけることで、体はサビた状態になり、ガンや動脈硬化などの生活習慣病のきっかけとなります。
「激しい運動をする習慣のあるひと」「強いストレスを感じているひと」「外に出ることが多く紫外線をよく浴びているひと」「喫煙者」「食生活が乱れているひと」は活性酸素が増えているといえます。
活性酸素が増えない生活スタイルに一変することは難しいですが、活性酸素を減らす努力をすることはできます。
その強い味方となるのが、抗酸化作用が強いリコピンなのです。
リコピンによる髪への効果・効能
紫外線を浴びることで、頭皮はダメージをうけて頭皮環境が悪化します。頭皮環境が悪化すると、髪のコシやツヤがなくなります。
リコピンの抗酸化作用により、紫外線による頭皮環境の悪化を防ぎ、髪の土台である頭皮を守ってくれるのです。
また、リコピンは体内の血流を良くし、過剰に分泌される皮脂を抑える効果もあります。
血流がよくなることで頭皮に栄養がしっかりと届き、コシやツヤのある美しい髪へと導きます。血流の改善により抜け毛防止効果や育毛効果をもたらします。
薄毛に悩むことで、強いストレスをうけている場合がありますが、そのストレスも薄毛の原因となっています。リコピンはストレスにより大量に発生した活性酸素を除去することで薄毛防止につながります。
女性の薄毛の原因や改善方法については女性の薄毛の原因と改善!シャンプーのおすすめはこれ!をご参照ください。
リコピンによる肌への効果・効能
リコピンには、「美白作用」「紫外線によるコラーゲン損傷の防止」「コラーゲン生成の促進」などの効果があり、肌のリコピン濃度が高いひとはシワやたるみが少ないとされています。
肌に嬉しい効果ばかりですね。
リコピンを多く含むトマトを食べた場合、小腸から吸収されたあと全身を循環します。そして、6時間~8時間後には肌に届けられると言われています。届いたリコピンにより肌の保護効果が高まります。
例えば、夜トマトを食べることで、紫外線を多く浴びる朝には肌にリコピンが届いているため紫外線から肌を守ってくれるということになります。
「UVケアをしていればリコピンをとらなくてもいいのでは?」と思われがちですが、化粧品などによる紫外線対策は100%ではありません。
もちろん、外側からの紫外線対策は重要なことです。しかし、外側と内側の両方から紫外線対策をすることで完璧な紫外線対策となります。
肌が老化する原因の80%は紫外線による光老化です。紫外線対策がいかに重要かよくわかりますね。
外側からの紫外線対策については「日焼け止めの塗り方!順番や下地は?」「日焼け止めの塗り方!スプレー、パウダー、クリームタイプの効果や違いは?」「日焼け止めのSPFやPAの数値の意味とは?正しい選び方は?!」をご参照ください。
血糖値が下がる
リコピンはすい臓から分泌されるインスリンの効果を高め、血糖値が下がる作用があります。
糖尿病のひとに欠かせない血糖値コントロールにとても有効です。
高血糖が下がるからといって、リコピンをサプリメントで過剰摂取することは大変危険です。
サプリメントでリコピンを摂取する場合は用量を守りましょう。
また、糖尿病患者のひとは必ず医師に相談のうえ摂取するようにしましょう。
リコピンはどのくらい摂取すればいいの?
リコピンを簡単に摂取するにはトマトが一番身近な食べ物です。
では、トマトをどれだけ食べれば1日に必要なリコピンを摂取することができるのか気になりますね。
リコピンの効果を得るためには、リコピンを1日16mg摂取する必要があります。一般的な生のトマトの場合2~3個、ミニトマトの場合10個ほどを食べる必要があります。
毎日トマトを2~3個食べるのは少し大変ですね。そんなときは、トマトジュースやトマトの水煮缶を選ぶといいでしょう。
トマトジュース(200g)なら1缶、水煮缶(400g)なら半分で摂取することができます。
トマトソースにするなどの工夫をしながら継続して食べることをおすすめします。
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そもそもリコピンとは?
リコピンはカロテノイドの一種で、色素です。
カロテノイドとは、自然に存在する、赤、黄色、オレンジ色の色素で、リコピン以外にはβ―カロテンなどがあり、その種類は600種類以上あります。
トマトが赤色なのは、赤い色素であるリコピンによるものです。
リコピンを多く含む食材
リコピンはトマト、スイカ、パプリカ、ピンクグレープフルーツ、柿、ローズヒップなどに含まれます。
それらが赤いものばかりなのが良くわかりますね。
リコピンの吸収率を高めるには?
リコピンは油に溶けやすいという性質をもっています。
そのため油をつかって調理することで、リコピンの吸収率を高めることができます。
オリーブオイルで煮込んだトマトの吸収率は、生で食べたときの4倍になると言われています。
リコピンが熱で壊れないのか心配になりますが、リコピンは熱に強いので問題ありません。さらに、熱に強いだけでなく加熱することで吸収率が1.3倍になるのです。
生で食べるときもオリーブオイルをかけるなどの工夫をするといいでしょう。
オリーブオイルなどの油だけでなく、牛乳やチーズなどの乳製品に含まれる脂肪分でもリコピンの吸収を良くしてくれます。トマトクリームチーズパスタなどはリコピン吸収力の高いメニューですね。
また、油と言っても種類は様々ですが、質の良い油を使うようにしましょう。
質の良い油
・リーブオイル
・亜麻仁油
・シソ油
・キャノーラ油
・ココナッツオイル など
質の良い油はそれだけで健康効果や美肌効果があります。亜麻仁油の効果は美肌やコレステロールにも!おすすめの食べ方は?をご参照ください。
最後に
1日の必要摂取量である16mg摂取できなくても、一番大切なことは継続することです。
旅行や外食でリコピンがしっかり摂取できない日があったとしても、それをきっかけにやめずに続けることが一番大切なことです。
リコピンを含む食材を食べるタイミングについては、「朝がいい」「夜がいい」など意見はさまざまです。
私は、食べるタイミングを拘束してしまうと継続が難しくなる場合もあるため、「食べられるとき」「食べたいとき」が体が必要としているベストなタイミングの1つだと考えます。
リコピンは体内に蓄積されます。つまり、摂取すればするほど美しく健康になっていきます。
リコピンを意識的に摂取することを続け、美しく健康になりましょう。
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HARU
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